メルカリトレンドワード2018上半期の企業の”ある決まったルールを持った知財運用術”とは

フリマアプリ「メルカリ」で集計された検索ワードの順位を、メルカリ社が「メルカリトレンドワード2018上半期」として発表しました。

■メルカリトレンドワード2018上半期

[su_table]順位検索キーワードカテゴリ1位[su_highlight]荒野行動[/su_highlight]スマホ・PCゲーム2位ユーチューバーチップススナック菓子3位安室奈美恵アーティスト4位アイフェイス iPhone 8iPhoneケース5位adidas YEEZY 500スニーカー6位お金2.0書籍7位グレイテスト・ショーマン映画8位大家さんと僕書籍9位アルミ玉ユーチューバー10位きみたちはどう生きるか書籍

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1位にランクインした「荒野行動(こうやこうどう)」は、NETEASE社という中国企業が開発、運営するスマホPCゲーム。約100人のプレーヤーが無人島に降り立ち、最後の1人になるまで戦闘を繰り広げるサバイバルゲーム。また、「2018年上半期のJC・JK流行語大賞」のアプリ部門でも1位と、10代から20代の若者を中心に2017年下半期から爆発的な人気を得ているのです。

世界最大の商標データベースGlobalBrandDatabase(以下GDB)を検索した結果、「荒野行動」の権利者であるNETEASE社が権利者の出願商標は401件確認ができ、その出願商標からある特徴に気づかされました。

[su_heading]業績と出願商標の関係性[/su_heading]

NETEASE社の業績推移と、出願年別のGDB結果による出願件数をグラフ化したものがこちら。


[su_heading]ある決まったルールを持った知財運用[/su_heading]

日本の商標データベースであるJ-PlatPatで、同社の出願件数は8件確認できます。その商標名から、同社がリリースしているゲームブランドの公式サイトを確認すると、ある決まったルールを持った知財運用をしていることに気づかされました。

[su_table][日本語表記][英語表記][ドメインネーム]荒野行動Knives Outknivesout.jp

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[su_table][日本語表記][英語表記][ドメインネーム]決戦!平安京Onmyoji Arenaonmyojiarena.jp

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[su_table][日本語表記][英語表記][ドメインネーム]権力と紛争Legend:Rising Empirelegend-risingempire.jp

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お気づきいただけましたでしょうか。 いずれのゲームタイトルも[日本語表記]であるものの、[英語表記]の商標も出願しており、その[英語表記]の文字列のドメインネームで、公式サイトの運営を行っていました。全世界で展開するゲームタイトルのため、多言語(日本において日本語表記)のみではなく、英語表記の商標もセットでネーミングを考え権利化をする知財運用術を行っているようです。

[su_heading]事業展開に合わせたドメインネームの階層には課題[/su_heading]

3つ目にご紹介した”権力と紛争”に関してのみ、多言語対応をしているサイトであり、サイト言語によって使用しているドメインネームはこのような結果でした。

[su_table]サイト言語種別ドメインネーム日本語サイトlegend-risingempire.jp英語サイトlegend-risingempire.com中国語サイト[su_highlight]qlyfz.163.com[/su_highlight]

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日本語と英語サイトで使用しているホストネーム(XXX.comのXXXの部分)は同様ですが、中国語サイトは163.comのサブディレクトリのドメインネームを利用しており、国内外でのドメインネーム運用ルールに違いが見受けられます。「荒野行動」の中国語サイトを見つけることが難しかったのですが、このルールに当てはめた結果「[su_highlight]knivesout.163.com[/su_highlight]」を使用していると予測がつき、実際このドメインネームで中国語の公式サイトの運営がされていました。

また、同社の事業展開とドメインネームの利用を簡易調査した結果、下記階層が見えてきました。

NETEASE社はポータルサイト(163.com)や子会社にはネットイースコアラ(kaola.com)を運営、また、オンラインゲーム、ブログ、電子メール、越境EC、など幅広い分野で事業展開を行っています。その中でゲーム事業の公式サイトは”game.163.com”を使用していますが、「荒野行動」の中国語サイトも同じ階層である”knivesout.163.com”というドメインネームを利用している状態。

ゲームタイトル別公式サイトの理想的な階層としては、オレンジ色の階層である、ゲーム事業公式サイトの一段階下の階層です。例えば、”knivesout.game.163.com”というドメインネームを使用するなどし、game事業の商品サービスであることをわかりやすく表示させることで、消費者にとって同社の事業展開の把握がしやすくなると共に、全社のドメインネーム統括や運用もしやすくなります。

事業展開とドメインネームの階層は関係性が高いので、ドメインネームの取得検討やドメインネームの展開検討にご参考いただければと思います。

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〈ライタープロフィール〉 中山 礼美(なかやま れいみ)

GMOブライツコンサルティング株式会社 IPソリューション部/メディア担当 consul@brights.jp

2011年に入社後営業サポート業務に携わり、2017年5月よりメディア担当者として、商標やドメインネームの業務を学びながら記事を発信。様々な業界のトレンドを意識した記事作りの難しさに奮闘中。趣味は食べるコト、プチプラでお得なものを探すこと。

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