新gTLD「.eco」の申請をめぐる対立


ここで、同じ文字列を元に新gTLDs申請に参加予定の二つの競争者を紹介したいと思います。文字列は「.eco」で、環境に優しい製造者・消費者を重視する現在にとっては話題が多く人気のTLDです。

「.eco」の場合は両方の競争組織は政界において重みのある方によって支援され、その中の一人は環境問題の論客として知られている元アメリカ合衆国副大統領、『不都合な真実』というドキュメンタリの主演者、気候変動に関する政府間パネルと共にノーベル平和賞を受賞したアル・ゴアで、もう一人はソビエト連邦にてペレストロイカを行い、共産党を解体したノーベル平和賞受賞者のミハイル・ゴルバチョフです。後者は環境問題と真剣に向き合うGreen Cross International の初代大統領・委員でもあります。

アル・ゴアを始めとし、Alliance for Climate Protection, Sierra Club、Surfridersによって支援されている「.eco」の申請組織Dot Eco LLC.は、「.eco」の下で登録されるドメインネームからの利益の50%をグリーンの組織の間に分配し、「.eco」のドメインそのものの使用を出発点とした社会的な変化を求めています。

また、ミハイル・ゴルバチョフ、Green Cross International, World Wide Fund for Nature, David Suzuki Corporationの支援を元にBig Room社によって申請される予定の「.eco」は、安全なネットワークを作るため、本TLDの下でドメインを登録する者/企業の環境意識を細かく評価する事前検証手続きの適用を予定しており、それを通してコミュニティの参加者の適切性を図ります。そして、利益の25%をグリーンの組織に上げると述べています。

同一のTLDのDNSルートへの追加は技術的に不可能ですので、同じものを申請する参加者はICANNの申請基準に十分に応じると共に、互いの相違点、優位性を明らかにしなければなりません。申請では三つのカテゴリが存在しており、それらはオープン、コミュニティと地理的名称のTLDですが、「.eco」はその性質から見ると、コミュニティTLDとして申請されることになる可能性が高いです。コミュニティベースの申請者はオープンベースの申請者と比較して幾つかの有利な点があり、技術的・財務的・業務的なクライテリアに関する評価をパスした場合には、競争者に対して比較評価を申請できます。オープンベースの申請者だと、比較評価に参加できず、自動的にオークションに進みます。どちらにしても、費用が多くかかる争いになりそうです。

このような障害があるにも関わらず、それぞれ同一の文字列を申請すると発表した組織が多く、新gTLDsの受付がスタートする前に合併するか、交渉で解決するかそれとも最後まで争うかは関心の的です。

少なくとも言えるのは「.eco」の申請をサポートする政治家の偉大さを考えると、現代社会における環境問題の重要性について新たに感じさせられます。また、それを解決するための手段として「.eco」を選択したことは、我々の人生に浸透して深く根付いたインターネットの無限の可能性を考慮すると、人間を待つ未来の像はますますはっきりしてきます。

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