2018年9月26日より、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けたボランティアの募集が開始され、2020年がぐっと近づいたような気がしてきました。近づく開催に伴い、こちらも盛り上がりを見せています。
「.sport」の活用
「.sport」のレジストリは、1967年に設立された国際スポーツ連盟機構(Global Association of International Sports Federations、GAISF)です。2018年9月4日から2018年12月4日までの間「.sport」はサンライズ登録期間で、一般登録は2019年1月8日から開始する見込みです。
現在、「.sport」15件登録されていますが、その内の一つ「lausanne2020.sport」は、2020年に開催される冬季ユースオリンピックのサイトとして使用されています。

gTLD/新gTLDの活用
上でご紹介した「lausanne2020.sport」のように、オリンピックのような世界的なスポーツの祭典やイベントがあると、それに関連したサイト運営等も盛り上がりを見せるため、ドメインネーム取得件数も増加傾向を見せます。
2020年東京オリンピック・パラリンピック関連のドメインネーム取得件数も多く確認でき、ホストネーム(XXX.jpの”XXX”の部分)に「2020」、「olympic」「Paralympic」を含むドメインネームは約466件確認できます。下記一例ですが、様々なgTLDで取得がされていることがわかります。
[su_table]種別取得されているドメインネーム(一例)取得されているドメインネーム件数gTLDjapan-olympic2020.com olympic-2020.com olympic2020.com tokyo-olympic2020.com the-olympic2020.com299件新gTLDolympic2020.site 2020-olympics.tokyo 2020paralympic.tokyo 2020olympics.app olympic2020.online164件
[/su_table]
ブランドTLDの活用
新gTLDの内、ブランドTLDにおいても「2020」を含むドメインネームの取得が確認できます。
[su_table]種別取得されているドメインネーム取得されているドメインネーム件数ブランドTLDagogo2020.bridgestone journey2020.bridgestone 2020.canon 2020.fujitsu 2020.ntt 2020.temasek6件
[/su_table]
6件中5件が日本企業であり、日本企業を筆頭に「2020」ドメインの盛り上がりが伺えます。日本企業が運営する5つのサイトは全てにおいて、2020年東京オリンピック・パラリンピック関連のサイトが構築されています。

スポーツ関連のTLD
今後も2020年東京オリンピックに関連するドメインネームの取得件数が増加することが予測できます。スポーツ関連のTLDを取得件数が多い順にご紹介いたします。
[su_table]TLD取得件数.yoga9,046件.football5,380件.soccer3,168件.surf2,721件.tennis1,730件.rugby217件.basketball210件.yachts188件
[/su_table]
オリンピックに関わらず、スポーツ関連のサイト運営時の取得ご検討時にご活用いただければと思います。
引き続き、今後の活用状況に注目して参ります。
〈ライタープロフィール〉 鄭 美羅(Mila Jung)

GMOブライツコンサルティング株式会社
IPソリューション部/newgTLD Analyst
2017年11月に入社、IT・メディアコンサルタントとしての経歴を活かして、ドメイン分野を学びながら新gTLD、特にBrand TLDを専門にレポートを提供。新gTLD分野に興味津津。「これ、面白いっす」と色々発見中。趣味は散歩(ひたすら歩く)、写真(めちゃくちゃ撮る)、カフェ(ただぼっとしている)、そして世界の観察と分析(?!)。