ccTLDは誰でも取得できる?

ドメインには、gTLD、ccTLD、新gTLD等、種類がたくさんありますが、先日、友人から、「.cnってどうやって取得するの??」と聞かれました。ちなみに、「.cn」は中国のccTLDです。

確かに、ccTLDは基本的にはその国、地域に存在する団体(個人)しか取得することができないものの、一部は、その国以外の人にも幅広く使われているようで・・・ 企業によってはccTLDを取得した方がいいとか・・・うーん、難しい。

ということで、寺地先生に、相談してみたいと思います!

ドメイン取得の際に、ccTLDは取得した方がいいのでしょうか?

自分たちの事業が進出している国のccTLD、あとは、進出予定の国のccTLDは取得することはおすすめしています。例えば、シンガポールに事業が進出しているのであれば、シンガポールのccTLDである『.sg』を取得する。その次に、インターネットの普及率や、経済成長率、競合他社はどうしているか、そういったところを調べて取得していくといいですね。

新gTLDが出てきたタイミングで、私のところにもたくさんの質問をいただきました。特に新gTLDは実績がないので信用されていないんですよ。これまでの『.com』などは、かなりの信用があるわけです。いろんなサイトで『.com』も使用されているし、間違いないって。とはいえ、新gTLDが出てきてしばらく経ちましたが、新gTLDの運用も上手くいっています。関係のある全ての新gTLDを取得する必要はありませんが、面白い使い方をしてマーケティング的にも成功している企業があります。Googleの持株会社である「Alphabet Inc.」ウェブサイト「abc.xyz」などもその1つです。

ちなみに、予算がないのですが、ドメインと商標、どちらを優先に取得したほうがいいですか?という質問もよくいただきます。その際には、商標をとっておけば、時間はかかってしまいますが、ドメインを取り戻すことができるので、商標を取得してくださいとお伝えしています。 ただ、ドメインを一緒に先に取得しておけば、その時には数千円~数万円でいいものを、もし、取り返す必要が出てきた時には、数十万円~数百万円かかってきてしまいます。なので、いずれはドメインもと考えているのであれば、先に取得しておいても良いのではないでしょうか。

そもそも、ccTLDって簡単に取得できるものですか?

正直、取得するのに難しいものがあります。例えば、南極(Antarctica)の『.aq』というドメインがあります。

ただ、南極のドメインを取得できるは、現状、昭和基地だけです。登録要件が現地法人のみとなっているんですよ。さらに、南極には企業がないので、法人の名義を貸してくれるような企業もありません。

南アフリカ、西アフリカなどの小さな国などでは、書面で実際に手続きをする必要があります。対面申請なんですよ。対面申請にも関わらず、誰に対面すればいいのかが分からないんですよね。そこで、みんな困ってしまう。

なので、どうしても登録が必要になったときには、すでに登録している方がいれば、その方に連絡をして、誰に会えば登録できるかを聞いて、そこからようやく、ドメイン登録の手続きが進みます。

Web上で取得できないドメインを取りたい時は、どうしたら良いのでしょうか?

Web上で取得できないドメインというのは、登録要件が厳しいところが多いです。その場合、レジストラに連絡いただくという流れが一般的です。

ドメインは、全ての人が取得できますが、登録は免許制でして、それは国によって異なります。各国のnic(ネットワークインフォメーション)というところがルールを決めています。

日本も実は、日本に住んでいると意識しないのですが、現地法人でないと『co.jp』の取得ができないようになっています。日本に会社が存在する必要があるということですね。加えて、1社1ドメインという登録要件もあります。国によってルールは様々ですね。

日本には公認レジストラ(※1)が現在、15社ぐらいあります。その中でも、変わったドメインを得意としているのがGMOブライツコンサルティング株式会社でして(笑)、過去に、日本ではじめてブルキナファソ(Burkina Faso)の『.bf』というドメイン取得に成功しています。

先ほども申し上げたように、変わった登録要件がある国もありますので、どうしてもその国のccTLDを取得したい、取得しなければいけないとなった時には、人が介在するレジストラ企業にお願いをして欲しいと思います。

※1 レジストラ レジストラとは、トップレベルドメイン(TLD)を管理する各レジストリと契約し、その下でユーザーからのドメイン名の登録申請を受け付けたり、その申請内容を審査したり、ドメイン名のレジストリデータベースへの情報登録を行ったりする組織です。サービス面や価格面で競争が働くことを目的としているため、レジストラと違い複数の事業者が存在するのが特徴です。 ユーザーはドメイン名の登録にあたり、複数のレジストラから1つを選択して登録します。また、登録後に他のレジストラに変更することも可能です。 gTLDを扱うレジストラの場合は、各レジストリだけでなくICANNとも契約を結ぶ必要があることから、ICANN認定レジストラと呼ばれることもあります。

寺地先生、ありがとうございました!スッキリしました!

ドメインをどこまで取得するのか、ccTLDはどうするのか不安な方はぜひ、参考にしてみてください。


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